楽しく作る
もちろん出来上がってからが本当の役目なんですが、
家を作ると言うのは非常に楽しい行為なんです。
普通の方は一生のうちそう何度も機会があるわけでもないですから、
大いに楽しまないと損だと思います^^。

■ 決めていく楽しさ
・ もちろん全て設計者におまかせというのもいいと思いますが、
時には一緒に話して決めていくと言うのも楽しいものです。
理屈ぬきでこの色が好きとかいう方もいらっしゃるでしょう。
もちろんデザイン的に絶対に合わないという場合は
その旨遠慮なく進言させていただきます^^。
施主と設計者のがそこまでの関係になっている事が
大切だと思います。


←階段の赤色は施主からの提案です^^。
■ CGプレゼ
・ 完成予想を見るのは心躍る瞬間ですが、
模型やスケッチに加えて
CGも多用するようにしています。
これは施主に見せるだけでなく
設計者自身としての確認作業でもあります。

←O邸当初イメージ
途中色々と変更しながらも
最後は初期イメージに近いものとなりました^^。
一回データを入れてしまえば
微妙な検討にも使えます。
これは柱の色をメッキ表しにした場合の
シュミレーションです。
前面の斜面道路に対する
塀のデザインなんかも検討しました。
E邸初期イメージです。
かなり最初の段階でも
イメージを形に表すように心がけています。
(楽しいので^^)
最終案は全然違う感じになっちゃいました^^;。
裏と言うか逆側です。
これはH邸没案です。
最近マイブームなのがグーグルスケッチアップという3Dソフトです。
模型というのも確かに分かりやすいんですが、一般の方は模型を上から見るだけではなかなか空間の把握が難しいと思います。ウォークスルーは雑に入れるだけでもかなり実感が沸きます。
フリーソフトなので施主にもパソコンに入れてもらって建物内をグルグルと動き回ったり見回したりしてもらっています。


このデータで試してみてください^^。
ちなみに左の画像をクリックすると試しに作ったアニメーションファイルが見れます(ファイルサイズがどでかいので、ブロードバンドの人以外は見ないほうがいいです^^;)。
■ ダンボール模型
・ 最後に変更の効かないような段階で
きれいな模型を作るよりも、
設計の初期段階から大雑把ではありますが、
全体が分かるような模型を
ダンボールで作る事を好んでしています。
本来この手の模型は設計者自身が見るだけで
施主には見せないものなんですが、
私は打ち合わせ時に見ていただいたりする場合が
少なくありません。
理由はもちろん一緒に楽しみたいからです^^。
模型自体はかなり雑です。
でも逆に切ったり剥がしたりが思いっきり出来ます^^。
ある程度案が固まってきた段階で、
もっと精度を上げて作成する事もあります。
これはスチレンボードと言う材料を
使用しています。
屋根や2階を取り外して中を見れるようにもなっています。
■ ファニチャーデザイン
・家という建築物はそのままでは箱にしか過ぎません。
中で暮らす人たちがいて初めて家になるのだと思います。
生活する時に大切なのは家具ですが、
これを一緒に選んだり、時にはデザインして作ってしまったりもします


←E邸のダイニングテーブルは完全オリジナルです。
天板のガラスを支える構造部材が引き出しになっています。
3本ある構造体の真ん中の一本は空洞になっています。
新聞をミツ折にして収納します^^。
折りたたみの宴会テーブルで
かっこいい既製品が無いですねーという話で・・・。
じゃあ作ってしまおうと言う事で^^、
これがイメージスケッチです。
大きいのと小さいのを作って、
小さいのは普段はリビングの
センターテーブルとして使用します。
天板は脚の上に載っけているだけ。
いざ宴会時には組み合わせて使用するわけです。
大の方は二つ作りました。
こちらは床材の余りでセンターテーブルを作ってみました^^。
■ デザインパネル
・ 私は自分の設計した住宅が完成した時には、
オリジナルデザインのパネルを竣工祝いに
プレゼントする事にしています。
デザインはそのご家族や建物をイメージしています。
単に壁を見て何かを飾ると言う発想が難しい方もいらっしゃるので、
そういう方にはきっかけになればと思います。
この柄のイメージするものは・・・。
建て主だけが知っています^^。
いい場所を頂きました^^。
このデザインモチーフは分かり易過ぎたかな?
トイレと言うのも好きな場所です^^。
■ 既存部材利用
・ 既存の建物を解体しての建替え時など廃材がたくさん出ます。
この廃材を利用すれば材料費が安く上がるかと言えば、
逆に手間が増えてそうでもなかったりします^^;。
しかしながらそこに建っていた家に暮らした日々を
記憶している材料を時には再利用したりもしています。

←この床框(床の間の段のところ)は既存建物の玄関框を再利用しました。
前の家にあった火鉢を、
新しい家の玄関先で金魚鉢に利用されています。
昔のものはいいですね^^。