時計の家(某コンペ)
ごはんはどうやって食べましょう。
朝の日差しの中で朝食、昼の強い日差しを避けて日陰で食事、夕日を眺めながら団欒。
一生どれか一つを選べといわれても困ります。
空間特性の弱い家が欲しい。
均質な空間だったら外の環境の差がそのまま中にも生きてきて、実は個性的な空間がそこかしこに生まれたりして・・・。
あとは世代、季節、時間に合わせて好きなことを好きな場所でやりましょうか。
 外的環境をシールドして内部環境を均質に保つという近代の住宅思想もいいけども、
方位なんてのは割りと固定的だとして、太陽の位置、風向き、時には周辺の植生等など・・・
外部環境は時代、季節、時間でどんどん変化していくでしょう。
住み手の趣向だって年を重ねれば変わっていくもんです。
最初から肩肘張って空間に強く主張させるのはやめましょう。

 某デザインコンペ用に考えた円形住宅?です。
テーマは「弱さ」だったかな?
円の中心に場所が固定的になる水廻りを置き、
周囲を廊下で回します。
更に外側を居室スペースとして囲みます。
後は可動式の家具で必要な各居室を間仕切ります。
間仕切り位置を時計の針にみたててちょっとシンボリックなプランニングにしてみました。
プランというよりはプランニングコンセプトといった方がいいかも?
どこが玄関だとか言わないでください。(笑)