林さん、いや林家御夫妻と呼ぶべきか・・・。（そうあの写真好きのお二人です）
実際に設計を依頼されたわけではありませんのでそのあたりシャレということで・・・。

住宅の設計にあたっては（住宅に限らないですが）、設計者の趣味を一方的に押し付けることが無いように気をつけたいものです。
しかしながら施主の趣向というのも社会一般ではどうかな？ということがあったりもするんですね。

例えばあの有名な林家夫妻からピンク色の住宅の設計を依頼されたとしたら・・・。
まー確かに海外なんかでは認知されている色だし、個人的にはありだと思うんですが日本だしなー。近所の人がどう思うか・・・。

ちょっと設計者の社会的な観念というもので味付けしてみたんですがどうでしょう？できれば下の方ぐらいの色にしてはどうでしょうかと提案はさせていただきますが・・・。でもこれだともうピンクとは言えないかな？（あんまり鮮やかな色は汚れやすいのでメンテも大変です）
これぐらいなら許してもらえませんかね？

んー一応プランを想定しての外観です。（笑）
（言うまでもなくこのあたりも本人から要望をうかがったわけでもありませんので、あしからず・・・）

まず基本的な空間構成としてパブリックなスペースとプライベートなスペース、それに間に入る中間的なスペースを想定します。

仕事柄来客者も多いでしょう。メインの玄関を入ってすぐは、パブリックなスペースとしました。公的な来客はここで迎え入れます。パーティーなんかもやっちゃいましょう。写真好きな夫妻のために今まで取りためた写真の展示スペースを設けました。

中間的スペースとしてぺ○さん、ぱ○子さんの各部屋を設けます。一番奥に位置するプライベートスペースへと入っていくには、中庭に面して設けたサブエントランスかそれぞれの部屋を通過しなければアクセスできないように動線を考えました。

仕事上はコンビであり私生活でも夫婦であるお二人ですが、個人としての時間と空間を大切にできるようにパブリックから各部屋への動線は完全に2つに分けています。衣装もタップリ収納できるように別々にクローゼットを設けました。

職業柄外部からの奇異の目にさらされることも多いでしょう。窓などの開口部は極力中庭に面して設け、外部は通風と採光に必要な最低限のものだけを配置しましょう。

売れっ子なお二人ですから広大な敷地を購入されるかもしれませんね。ちょっとこじんまりとしすぎかも・・・。
敷地が広ければ心配ないですが、そうでない場合これもまたプライバシーの確保された外部空間という事で2階部分に大きくデッキテラスを配置してみました。洗濯物を干したりするにもいいでしょう？忘れがちですがエアコンの室外機を置く場所にも使えるんですよね。

１階床面積：115.5㎡
２階床面積：106.0㎡
合計床面積：221.5㎡（67坪）
工事費は鉄骨造でおよそ4000万円程度でしょうか？
我々設計者は図面を見れば大体のできあがりは想像できるんですが、一般の方はそうもいかないと思います。で、昔から模型なんかを作ってプレゼンテーションしてたりするんですが、模型の問題点というのが人の視線に立ちづらいということなんですよね。大巨人か空を飛べる人でもない限り模型で見るような角度から建物見るなんて実際無いですからね。（慣れてくればまあ想像がつくようになるんですが）あと模型は色がつけにくいんですね。色々なパターンを出して建て主と話し合うのはそれはもう楽しい作業なんですが、形はともかく色違いの模型を作るというのもなかなかきついんですよね。しかし最近は便利になりました。コンピューターグラフィックを使えばおよその完成形を建て主の方に見ていただけますからね。しかも色も形もどんどん変えられるし・・・。
で、こんな事をしていると「冨岡さんはピンクが好きなんですか？」なーんて事を言われたりするので（実際に言われてしまいました。）、誤解のないように言っておけば個人的にはモノトーンが好きです。（笑）
現在計画中？の住宅のパースを出しておこーっと。
建物のパースはは右向きに書くのが好きです。（笑）