ほどよい距離の家−IM邸  施工:大石建設  プロデュース:FORZA

ご主人の実家から程よい距離に建つ家です。
家族の集まるLDKスペースを中心としながらも防音室や個室などプライベート空間もきちんと設けて、家族間でも程よい距離を保って生活できる家です^^。
私が撮影した写真はこちら


とにかくシンプルな外観がいいとのご要望でした。
壁の塗装仕上げ部分は汚れ防止に軒が出ています(塗料自体も防汚性の高いものですが・・・)。
またこの軒先は南側の日射量調整の役目も果たします。
スロープは近所に住むお母さん用です。

将来は車椅子使用も見越してスチールFBで脱輪防止の立上りを設けています。


夜景です。本当はアッパーライトで植栽を照らす予定なんですが、まだ植えられていません^^;。
しかし近い将来本来あるべき姿になってくれることでしょう^^。


敷地が準防火地域という特殊な場所にあるために、玄関扉は金属製の既製品を使っています。
もちろん金属でもフェイクで木製っぽくしているものもありますが、潔く金属であるならば金属的な
表情を持っていて然るべきだと思います^^。


懸案だったのは南側に高い家が建っていることです。
2階から吹き抜けを通して光を入れることにしました。
吹抜に面する廊下手摺はあえて壁とすることで1階まで光を反射させます。
階段はスケルトン感を残しつつ、下部を余すことなく収納スペースにしました。

 
床はムニンガの60mm巾に蜜蝋仕上。
本来の幅では廃棄されていた材料を加工しなおしたもので安価に手に入ります。
でもこれはこれでカッコいい^^。
階段手摺はスチールに亜鉛メッキの上リン酸処理。
元々お持ちのローテーブルの天板を使って,ダイニングテーブルを造って欲しいというリクエストにお答えいたしました。
夕方の西日はバーチカルブラインドを通していい感じに差し込んでいます^^。


和室は普段はリビングと一体で使いますが建具で仕切ることもできます。
畳表は本い草ではなく和紙製です。
天井はラワン合板にウレタンクリア塗装です。
表しの柱は手垢で汚れても味わいのでるオスモの白です。


キッチンはTOYOキッチンのアイランド型ををペニンシュラで配置


階段の下は現在はキッチンから目の届くスタディコーナーになっています。
南側2階レベルの窓の向こうを見れば、いかに南側敷地の建物が高いのかが分かります^^;。

 
しかしながら南からの太陽光は高度が高いので、2階レベルからならたっぷりと取り込むことができます^^。
階段踊り場には竣工祝いのパネルを置かせていただきました。


子供部屋のロフト階段は実用性重視で既製品です。
ドアの上に明かり窓をつけるのは奥様のリクエスト^^。


階段の踏板はタモにオイルフィニッシュです。
流石にタモは集成材ですが、オイル仕上げは木の素材感が残るので好きです。

 
鉄は鉄っぽく、コンクリートはコンクリートっぽく^^。
スロープの刷毛模様は滑り止めで、端っこのスチール材は脱輪防止です。
手すりは支柱が地面に近くなり過ぎないように(腐食するので)することと、手すり端部に服が引っかかりにくく
することを両立させてこういう形状になりました^^