北に梳く家-KA邸     施工:住研

「梳く」と書いて「すく」と読みます。
北側の景観が素晴らしいこの敷地で、全ての部屋や空間は櫛で梳くように枝分かれしつつも北に向かって伸び、そして最後は抜けて行きます。
南側隣地は区画された住宅地でありこちらより地盤面も高いので、
南東側採光は上部からとっています。
吹抜けを設けることで1階の北に延びた部分にも太陽の光を直接取り込むことができます。

各部分手直し前に私が撮った写真を何枚か置いておきます。
竣工写真?はまた順次撮影していく予定です。
この家も例のごとく時間が経つほどにいい味わいになって行く予定です^^。


玄関を開けた時点で客間を通して北側の景観が開けます。
太陽光は南側から射すので北側の景観が一番美しいというのが日本古来の考え方です。
天井は柾目の杉板を無塗装で貼っています。わがまま言って赤身で揃えてもらいました^^;。
フローリングも柾目の杉(しかも浮造り)ですが縦継材で床暖房対応です。


南東側の採光は吹抜けを通した上部から採り入れます。
これなら隣地からの視線も気になりません。
夏はブラインドを降ろして太陽光を調整します。北側から光が入るので暗くなりません。
北からの光は一年を通して安定しています。
家相は嫌いですが北側に勉強部屋を持ってくるのが吉というのは納得です^^。


北に向かってキッチン→ダイニング→リビングと続きます。
実はこの天井裏は床下と換気ダクトで繋がっていて、冬は暖かな上部の空気を床下へ、夏は逆に冷たい床下の空気を天井裏に循環させています。もちろんのシーリングファンを使って室内の空気も循環させます。


ダイニングテーブルがド迫力。
無垢の杉一枚板を赤身部分だけで3枚継にしています(奥の脚も同材料)。
椅子みたいにおいてあるのは実はセンターテーブルです^^;。
本当の椅子はベンチシートですが写真はまた後日。


外壁はガルバのシルバーです。嵌合式0.5mm厚でベコベコ感無しでいけました^^。


ちなみに北側の景観はこんな感じ^^。道路に対しての目隠しでフェンスには蔦を生やす予定^^ 


一年検査時です。フローリングは源平(赤と白)が馴染んできていい感じ^^